社会とともに

医療従事者が理解・体験する機会の提供

 

眼科学会の当社展示ブースに、ブラインドサッカー体験コーナーを設置しました。ブースに訪れた医療従事者は、目隠しをしてブラインドサッカーのボールを蹴る体験をすることができます。見えない体験を実感することで、医療従事者が、視覚障がいに対する理解を深める機会となっています。2023年5月、マニラで行われた学会でブラインドサッカー体験の機会を提供し、80名以上の医療従事者が参加しました。

子どもたちが理解・体験する機会(小学生が目の大切さや視覚障がいについて学ぶ授業)

 

当社は、放課後NPOアフタースクールと協働開発した小学生向けプログラム「目を大切に!ブラインドチャレンジ」を2020年より実施しています。視覚に障がいのあるSantenの従業員が「社員先生」として小学校を訪問し、子どもたちにアイマスクや点字ブロックなどを使って視覚障がいについて教える体験型の授業です。視覚や視覚障がいに関する知識の向上、また、子どもたちが日常生活の中で視覚障がい者支援を自然と行えるようになるなど、多様性やインクルージョンの理解につなげることを目的としています。

目の健康と視覚障がいの啓発

 

2023年、当社は大阪で開催されたインクルーシブパレード 2023 OSAKAに参加しました。従業員やその家族がパレードを楽しみました。加えて、100名以上の人々が目の健康セルフチェックや見えない体験を当社のブースで体験しました。参加した社員からは、「未来のためには、私たちは互いを受け入れ、尊重し、平等な社会を築いていく責任があると改めて考え直す機会となった。」という声がありました。(画像の出典:一般社団法人インクルーシブデザイン協会)

 

2023年、当社とBe My Eyesはボランティアプログラムを実施しました。Be My Eyesというアプリケーションを通じて、72時間の間に、当社の従業員が世界中の視覚障がい者の方々からの電話に答えました。今回の取り組みはBe My Eyesにとって、日本に本社を置く会社として初めての連携となりました。参加した従業員からは、「とても簡単に視覚障がいのある方の生活をよくすることができた。」という声がありました。またBe My Eyesの創始者であるHans Jørgen Wiberg氏からは、「参加した従業員はこのボランティアに参加したのち、会社や社会について少しだけ違った視点を得られるだろう。」とコメントがありました。

盲導犬の育成支援と理解を深める活動

 

日本には、2024年4月1日時点で、796頭の盲導犬が活躍していますが、盲導犬希望者は少なくとも3,000人はいると推計され、盲導犬の普及が進んでいないのが現状です。また、盲導犬の実働数は近年減少傾向が続いています。当社では、2013年から継続的に盲導犬育成のための寄付を行っており、これまでに11頭の盲導犬が育成されました。2024年4月に日本ライトハウスより、盲導犬育成事業への寄付など同団体への支援を長く続けた当社の貢献に対し、感謝状が贈呈されました。また、売り上げの一部が盲導犬育成に寄付される自動販売機を主要な事業所に設置しています。