2024年11月1日
参天製薬株式会社(本社:大阪市、以下Santen)は、本日、Rhopressa®点眼液0.02%(ネタルスジルメシル酸塩、以下本剤)を2024年10月1日の保険収載を経て、韓国現地法人である韓国参天製薬株式会社より発売しました。 Santenがアジア事業地域※において本剤を販売するのは、韓国が初めてです。なお、本剤は、現在、英国とスウェーデンにおいてRhokiinsa®の名称で販売されています。
緑内障は、視野欠損につながる視神経の損傷を引き起こし、多くの国において視力低下や失明を含む視覚障害の主な原因となっています。緑内障性の視神経損傷や視野欠損は、進行性かつ不可逆性であり、 緑内障の治療では、早期発見・治療によって損傷の進行をコントロールすることが不可欠です。緑内障の患者数は、2040年には世界で1億1,180万人に増加すると予測されています1。また、アジア(日本、中国などを含む)における緑内障の患者数は、2040年までに8,000万人を超えると予想されています2。緑内障による視野障害の進行を抑制するためのエビデンスに基づく唯一確実な治療法は眼圧下降とされています。
1日1回点眼の本剤は、緑内障患者さんにおける眼圧亢進の低下を目的とするRhoキナーゼ阻害剤3で、房水排出の主経路である線維柱帯を介した房水流出量を増加させることによって眼圧下降作用を示します。また、上強膜静脈圧を低下させる作用を有することも確認されています4,5。
Santenのチーフ メディカル オフィサーであるピーター・サルスティグは、次のように述べています。「韓国参天製薬がRhopressa®を発売することは、Santenにとってたいへん重要で、世界中の患者さんに緑内障の新たな治療選択肢を提供するというSantenのコミットメントを表すものです。臨床試験を通じて Rhopressa®が眼圧を低下させることが明らかになっており、これは緑内障の医学的管理がまた一歩前進したことを示しています」。
Santenは、眼科領域に特化したスペシャリティ・カンパニーとして、より多くの治療選択肢を医療現場に提供することで、緑内障患者さんのQuality of Life(生活の質:QOL)向上に寄与できると考えています。
<参考文献>
Santenについて
Santenは、眼科領域に特化したスペシャリティ・カンパニーとして、世界中の患者さんや生活者、医療関係者の皆さまへの価値ある製品やサービスの提供を通じ、人々の「Happiness with Vision」の実現に貢献することを目指しています。創業以来、「天機に参与する」という基本理念の下、130年以上にわたり人々の目の健康維持・増進を追求してきました。現在、眼科領域における医薬品の研究開発、製造、販売・マーケティング活動をグローバルに展開し、世界60以上の国・地域で約5,000万人の人々の目の健康をサポートしています。私たちのミッションは、眼科領域における専門性と患者さん視点から創出される製品やサービスを通じて、目の病気の予防や診断、治療において今まで提供されていない重要な価値を患者さんや社会に提供し続けることです。一人でも多くの患者さんが幸せで豊かな人生を過ごすことができる未来を創り出すため、世界中の人々が「見る」を通じた幸せを実感できる社会の実現に向けて全力を尽くしています。
詳細については、当社ホームページhttps://www.santen.com/jaをご参照ください。
-本件に関するお問い合わせ先-
参天製薬株式会社 コーポレート コミュニケーション
Email: communication@santen.com