知ってナットク!緑内障
日常生活について
- 普段から心がけることはありますか?
- 緑内障の場合、特に普段の生活で気をつけることはありません。あまり神経質になりすぎず、旅行や趣味などを上手に取り入れて、心身ともにゆとりのある生活を送りましょう。
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規則正しい生活
- 十分な休養と睡眠をとり、できるだけストレスをためないよう、リラックスできる生活パターンを自分で組み立てましょう。
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バランスのとれた食事
- 健康な心身の基本は、偏りのない栄養バランスのとれた食事です。
- 飲酒も適量であれば構いません。ただし、喫煙は視神経の血液循環を悪くするとの報告がありますので、控えてください。
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適度な運動
- 自分の生活スタイルに合った運動を心がけてみてください。治療も運動も継続することに意義があります。
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急激な水分の摂取は要注意
- スポーツをして汗をかくと一時的に脱水し、眼圧が下がります。その逆に、急激に多量の水分を摂ると眼圧が上昇する可能性がありますので注意してください。
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通院による定期的な検査
- 緑内障は糖尿病や高血圧などの慢性疾患と同様に、生涯に渡ってうまく付き合っていかなければなりません。定期検査は、点眼薬の効果と緑内障の進行具合を見るために大切なものです。必ず、検査は定期的に受けてください。
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他の薬を服用する場合
- 市販の薬の場合、注意書きを読んで「緑内障の方は服用に注意」などの記載があれば、念のため薬を持参して医師または薬剤師と相談してから服用してください。また、他の医療機関で薬を受け取る場合には、緑内障の治療を受けている旨を必ず医師に伝えてください。
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緑内障が進んでしまったら
- 治療を続けても長期的には、視野障害が進行してしまうこともあります。緑内障の場合、視野の中心部は比較的末期まで見えますが、周辺部から徐々に見えにくくなり、家の中での移動や食事をする際にも影響が出てきます。ご家族に協力いただき、見えやすい位置に置いてもらう、など食器や物の置き方に工夫をしましょう。また、ロービジョン相談、身体障害者認定などによる公的支援がありますので、医師にご相談ください。
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医師との信頼関係を築く
- 生涯続く治療のことを考えると、信頼できる医師を選ぶことが最も大切です。治療の仕方や薬の副作用のことなど、些細なことでも納得いくまで相談しましょう。受診の際には、聞きたいことをあらかじめメモにまとめておくと、忘れずに聞くことができます。一度にたくさん聞くよりも、一つ一つ疑問を解決していきましょう。“急がば回れ”、長い目でみれば“急がず、焦らず、確実に”が、一番の治療法なのです。