当社は、眼科医療従事者に対する教育において世界をリードする存在として国際的に広く認知されているSingapore National Eye Centre(SNEC)と戦略的パートナーシップを締結し、オンライン・オフライン融合型の革新的な教育プログラムの共同開発と国際展開を進めています。本プログラムでは医師以外の医療従事者のスキルを向上させ、医療行為の一部を適切に委譲し、限られた医療人材を効率的に活用することで、東南アジア地域における眼科医療アクセスの向上を目指します。
東南アジア地域におけるはじめての取り組みとして、ベトナム保健省傘下の中央病院であり、ハノイ医科大学の臨床研修施設の位置付けにあるVietnam National Eye Hospital(VNEH)とのパートナーシップ契約に基づき、育成拠点の構築に向けた活動を開始しました。具体的に、2022年6月には当社の支援のもと、SNECは指導者育成プログラムをVNEHに提供することで、計10名の指導者(眼科医5名、眼科看護師5名)を育成しました。また、現地のニーズに沿ったベトナム語の教育プログラムを開発するとともに、2022年8月から10月にかけてSNECとVNEHはパイロットプログラムを実施しました。これにより、VNEHにおいて23名の受講生に教育プログラムを提供するとともに、当地における本プログラムの提供価値などのコンセプトを確認しました。2023年9月から12月には、初めてとなるフルプログラムを開講し、ベトナム全土から40名の受講生が参加しました。
この取り組みは他の地域へも展開しています。インドネシアにおいても、インドネシア大学の附属病院であるDr. Cipto Mangunkusumo National Central Public Hospital(RSCM)およびIndonesian Clinical Training and Education Center(ICTEC)とパートナーシップ契約を締結の上、トレーナー育成および教育プログラムを現地化しました。初めてとなるフルプログラムを2023年11月から12月に開講し、インドネシア全土から9名の受講生が参加しました。