Santenは、地球環境保全が人類共通の最重要課題の一つであると認識し、社会的責務を果たすとともに、事業を通じて社会に貢献し続けていく仕組みを構築しています。
環境関連データの詳細は、「環境データ」に掲載しています。
当社は、「Santenグループ環境保全方針」を制定し、グローバルに環境保全を推進しています。
Santenグループは「天機に参与する」(※)という基本理念の精神に基づき、持続可能な地球環境の保全に貢献するため、事業を行う全ての国・地域において、周辺環境の保全、地球温暖化防止、資源の有効活用、生物多様性と森林の保全に向けた取り組み、以下の内容を推進する。
当社は、2050年に向けた環境ビジョン「Santen Vision for the Earth 2050」を策定し、CO2排出量削減など2030年環境目標を設定しています。事業を行うすべての国・地域において、脱炭素社会の実現に向けた、工場・施設のエネルギー源の転換、徹底した再利用、高効率使用等の技術革新などにより温室効果ガス排出ネットゼロを目指す「気候変動対策」と、循環型社会の実現に向けた、すべての製品に対する技術革新による持続可能な資源と素材の全面利用などによる「環境負荷低減」の2分野に取り組んでいます。
テーマ | 目標 | 2023年度実績 |
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気候変動対策 | 脱炭素社会への貢献
目標値
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環境負荷低減 (水資源・省資源対策) | 点眼薬にとって命である水など限りある資源の保全
目標値
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環境負荷低減 (プラスチック対策) | 減プラ・換プラ・脱プラの徹底
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目標値
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さまざまな環境課題に組織的に取り組むとともに、従業員一人ひとりの自律的活動を通じた環境保全活動を推進するため、全社で事業活動と一体となった環境保全体制を構築しています。能登工場、滋賀プロダクトサプライセンターおよび蘇州工場(中国)においては、環境マネジメントシステムの国際規格であるISO14001の認証を取得しています。
認証対象 | 活動範囲 | 取得年月 |
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事業場の統合組織
| 医薬品製造 無菌衣・無塵衣のクリーニング | 2014年12月 |
蘇州工場(中国) | 医薬品製造 | 2019年2月 |
ISO14001に定める外部監査に加え、環境マネジメントシステムが適切に運用されているかを事業場が主体となって定期的に内部監査しています。その他、他社から受託している製造の工程について、委託元による立ち入り監査を受け入れており、他社での取り組み事例を学ぶ良い機会として、環境対応の取り組みに活かしています。
日本において、エネルギーの使用の合理化及び非化石エネルギーへの転換等に関する法律に従い、エネルギー消費原単位を年1%以上低減することを目指しています。各事業場において環境関連委員会を開催してエネルギー使用合理化を推進し、エネルギー効率が高い設備への更新や照明のLED化など計画的に取り組んでいます。
私たちは、製品もしくはその製造過程が環境に及ぼす影響を軽減するよう努めています。まず、研究開発において、成分となる化合物について、GLP(※)で厳しく定められた基準に則って、その体内動態や安全性を評価しています。研究所や工場で使用される化学物質については、有害性・危険性評価のうえ、環境への排出量・移動量を把握して、適切に取り扱っています。また、製品の包装にあたっては、点眼容器プラスチック材料のバイオマスプラスチックへの置き換えや包装材・梱包材のプラスチック材料の削減を検討するとともに、外箱は再生紙を優先的に選択するなどの対策を講じて、製品ライフサイクル全体の見地から環境への配慮を進めています。
当社は、事業活動に伴うエネルギー使用量・物質投入量・水資源使用量などのインプット、および大気や水域への排出量や廃棄物の発生状況などのアウトプットについて、環境負荷の全体像として把握しています。また、環境保全の取り組みにかかわるコスト(投資額と費用)、およびその効果(経済効果と環境保全効果)を把握し、分析することにより、効果的な環境負荷低減活動を推進しています。
分類 | 2022年度 | 2023年度 | |||
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投資額 | 費用額 | 投資額 | 費用額 | ||
事業エリアコスト | 46.9 | 214.2 | 33.1 | 162.4 | |
公害防止コスト | 9.3 | 72.2 | 2.5 | 79.4 | |
地球環境保全コスト | 29.6 | 76.7 | 1.8 | 12.5 | |
資源循環コスト | 7.9 | 65.3 | 28.8 | 70.5 | |
上・下流コスト | 0.0 | 14.0 | - | 18.3 | |
管理活動コスト | 3.2 | 134.0 | 9.6 | 100.9 | |
研究開発コスト | 0.0 | 0.0 | - | - | |
社会活動コスト | 0.0 | 1.5 | - | 0.3 | |
環境損傷コスト | 0.0 | 7.5 | - | - | |
合計 | 50.1 | 371.2 | 42.7 | 281.9 |
【環境保全対策に伴う経済効果】
分類 | 2022年度 | 2023年度 |
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収益 | 84.4 | 83.0 |
費用削減 | 21.8 | 13.3 |
2023年度は、工場や研究所などの事業場において、地域・土壌・地下水などに影響を及ぼす環境事故は発生していません。また、当局への報告を必要とする法令等の逸脱もありませんでした。
(年度) | 2019 | 2020 | 2021 | 2022 | 2023 |
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環境事故 [件] | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
法令等の逸脱[件] | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |