日本において、緑内障は中途失明原因1位の疾患です*3。2000~2002年に行われた詳細な緑内障疫学調査(多治見スタディ)では、国内の緑内障推定患者数は 465万人(2016年の人口統計をもとに計算)と言われ、さらに、同調査において、緑内障の新規発見率は 89%であったことから、多くが未治療の状態といわれています。
緑内障と診断されてから2カ月間は月に1度、3カ月目以降は2~3カ月に1度程度のペースで通院する必要があり、患者さんに、いかに継続的な治療に取り組んでいただけるかが課題となっています。治療を中断してしまう患者さんも多く、日本では、治療開始から1年後には約4割の患者さんが治療をやめてしまったという調査結果も出ています*4。