Santenはいつも患者さん視点にたち、取り組むべき疾患を特定し、疾患戦略を構築しています。加齢黄斑変性、アレルギー、ドライアイ、緑内障を基盤事業とし、疾患に応じた様々な製品開発を通じて基盤の価値最大化に取り組んでいます。また長期ビジョンの実現に向け、新規領域である近視、老視、眼瞼下垂、網膜色素変性症のソリューション開発も進めています。
基盤事業 | 加齢黄斑変性 | アレルギー | ドライアイ | 緑内障 |
新規領域 | 近視 | 老視 | 眼瞼下垂 | 網膜色素変性症 |
私たちは、病気の初期から後期まで患者さんがどのように感じているかを研究し、患者さんとその家族のニーズに応えるクラス最高の治療選択肢を開発することにより、包括的なアプローチで近視に取り組んでいます。近視による目の不具合リスクから子どもたちを守るため、キーオピニオンリーダー(KOL)と連携した啓発活動が極めて重要です。低濃度アトロピン製剤を使用した治療薬の開発と適切な疾患啓発活動、有効性と安全性を高めた次世代製品の開発、社外パートナーとの連携による患者さんにより大きな価値を提供する創薬などに取り組んでいます。
*1 Ophthalmol. 123, 1036-1042, 2016
眼瞼下垂は、片側または両側の上瞼が正常な位置よりも下がった状態で、上瞼を引き上げる筋肉の機能不全によって生じています。患者さんにおいては、視野への影響、生活の質(Quality of Life, QOL)の低下につながる可能性があります。世界中で数千万人が眼瞼下垂に苦しんでいるとされています*2,3。私たちは、αアドレナリン受容体作動薬であるオキシメタゾリンを後天性眼瞼下垂の治療薬として開発しています。点眼された本剤はミュラー筋に選択的に作用し、上瞼を引き上げると考えられています。
*2 Age Ageing 24, 21-24, 1995, *3 Eye 31, 940–946, 2017
*4 Ophthalmic Plast Reconstr Surg 15, 92-99. 1999